- マツキヨで働く薬剤師の口コミ・評判は?
- 中途で入社すると年収はいくら?
全国展開をするドラッグストア大手のマツモトキヨシは、中途入社で年収500万円スタートといった感じです。
業務内容的には入社時にOTCか調剤業務を選びます。
労働環境は比較的良いので働きやすいのがマツモトキヨシで働く大きなメリット。
しかし役職によって年収がかなり違ってくるので、頑張っている人とそうでない人では年収差がけっこうあるのがデメリットでもあります。
今回は、そんなマツキヨで働く薬剤師の仕事について詳しく解説していきますので、最後まで是非ご覧ください。
まずはマツキヨについて詳しく解説
1932年に株式会社マツモトキヨシは千葉県松戸市小金に「松本薬舗」として創業。
関東・東海・関西の3大都市圏で徐々に市場シェアを拡大して大きくなりました。
1994年には千葉県松戸市に、その後の調剤薬局のモデルとなるドラッグストア内に調剤室を併設した店舗を開設。
調剤業務を開始したことで、商品の豊富さ、安さといったイメージに医薬品という「専門性」が追加され、マツモトキヨシのイメージは少しずつ変化していきます。
2021年にはマツキヨとココカラファインが経営統合し、国内で3,300店舗を超えるインフラ企業に成長。
同一のグループ理念・ビジョンのもとに、新しいグループとして企業価値の向上を目指してます。
マツモトキヨシの企業情報
会社名:株式会社マツモトキヨシ
設立年月:昭和7年12月
所在地 : 千葉県松戸市新松戸東9番地1
URL : https://www.r-matsukiyo.com/
店舗数:1808(2022年3月)
マツキヨ薬剤師の年収
ここからはマツキヨで働いている薬剤師の年収を紹介します。
ドラッグストア業界ではかなり高めの年収なので、金額を重視した転職を考えている薬剤師にはお勧めの会社です。
新卒薬剤師の年収
転居の有無 | 年収 | 備考 | |
---|---|---|---|
有 | 年俸5,055,000円(月額421,250円) | 希望勤務地を考慮して決定 | |
無 | 年俸4,820,455円(月額401,705円) | 東京、神奈川、千葉、愛知、大阪限定 | |
無 | 年俸4,679,726円(月額389,978円) | 埼玉、茨城、静岡、三重、滋賀、兵庫、京都限定 | |
無 | 年俸4,585,910円(月額382,160円) | 岐阜、奈良、和歌山限定 |
新卒で入社する薬剤師の注意点として、薬剤師免許の登録後は年俸制に変わることを覚えておきましょう。
その他の手当として、管理薬剤師手当(10,000円)、各種資格、時間外、役職、通勤交通費(全額支給)などが別途支給されます。
中途薬剤師の年収
中途薬剤師の年収
年俸505万円~700万円
マツキヨは新卒でも500万円以上の高年収が可能ですが、条件は「転勤あり」に限られています。
ある程度実務経験のある中途薬剤師なら、転勤なしでも500万円以上のスタートが可能。
わたしの体感では、交渉次第でプラス20万円はいけるかなといった感じです。
5年ほど経験を積めば管理薬剤師になることも可能で、管理薬剤師になると年収が100万円ほどアップ。
さらに上の役職になれば年収700万円も可能です。
マツキヨの昇給制度について
マツキヨの年収がある程度わかったところで、ここからはマツキヨの昇給制度について説明していきます。
マツキヨは役職によって手当が支給されます。
役職による年収はこのような感じです。
役職 | 年収 |
---|---|
課長 | 年俸1000万円 |
スーパーバイザー | 年俸800万円 |
店長 | 年俸700万円 |
マツモトキヨシの正社員には社員レベルというランク付けがされており、このランクが上がることで年収も上がる仕組みとなっています。
具体的には、「PA」というランクからスタートし、PL、PSといった順でランクが上がっていきます。
各ランクの年収差は50万円ほどなので、PSとPAの年収差は100万円にもなります。
ランクアップの速さとしては、入社してから5年ほどでPSランクに到達すると「ランクアップが早い人」といった感じ。
マツモトキヨシの薬剤師が年収を上げるための行動は以下の通りです。
- 社員レベルを上げる
- 管理薬剤師になる
- 役職者になる
- 全国勤務を選ぶ
社員レベルを上げる
マツモトキヨシの薬剤師は、まずはPAランクからスタートです。
PL、PSと徐々にランクを上げていき、まずは目先の年収を上げていきましょう。
レベルがワンランク上がるごとに50万円ほど上がっていくので、PSになれば入社時と比較して100万円アップ。
まずはPSになることを目標として頑張りましょう。
管理薬剤師になる
マツモトキヨシでは管理薬剤師になることでも年収アップができます。
なぜなら、管理薬剤師手当として別途支給されるからです。
管理薬剤師手当は10,000円ほどですが、各種資格、時間外手当など含めると、年収は600~700万ほどになることが見込まれます。
役職者になる
役職とは、企業におけるポジションや仕事の役割、職責をわかりやすくした呼称です。
役職がついている人を役職者と呼びますが、その人の役職名を見れば権限や仕事内容、会社内部の序列がわかるような仕組みになっています。
マツモトキヨシでは店長の上にスーパーバイザーといった役職が用意されています。
スーパーバイザーは日々の業務で結果を出した一部の人がなれる役職です。
年収800万円を超えることができます。
全国勤務を選ぶ
マツキヨでは全国勤務と地域限定勤務を半年に一度選ぶ機会があります。
全国勤務は地域勤務を比較すると、年収は5〜10%程度上がり、後述の社内のランク制度では、全国勤務の方が地域限定勤務よりも早くランクアップすることができます
効率よく昇給を目指すなら全国勤務をお勧めします。
マツキヨの労働環境は?
ここからはマツモトキヨシの労働環境について解説します。
マツモトキヨシには若い人が多いのであまり縦社会を感じさせない環境の中で仕事が出来ます。
コンプライアンスをしっかりと重視しており、上司は言葉遣いにかなり慎重で優しいです。
理由としては、マツモトキヨシは法令遵守にかなり力をいれており、上司でも役職名ではなく「さん」を付けて呼ぶなどの取り組みを行っているから。
労働組合がしっかりしており、昔に比べるとノルマは少なくなりましたが、昇給などの評価に販売目標が関わる事があるります。
社内提案制度がしっかり機能しているので、ちゃんと現場の意見を聞いてくれる会社でもあります。
そんなマツモトキヨシの労働環境を詳しく見てみましょう!
残業や休みについて
マツモトキヨシの年間休日数 | |
---|---|
初年度 | 116日 |
2年目以降 | 122日 |
マツモトキヨシの休日数は初年度は116日、2年目以降は122日です。
しかしシフト希望制という管理の仕組み上、希望が月に3日しか出せません。
それ以上の休みを希望するなら有給を組み合わせる必要有り。
基本的には連休希望は通りにくく、薬剤師の人数が少ない店舗では薬剤師同士が休みを被らないように事前に相談して決めている店舗も多いですが、どうにもならない場合は、近隣の店舗に応援を頼むことで対応しています。
ほとんどの店舗では仕事後の飲み会といった集まりがない店舗が多いので、自分の時間をしっかり確保したい人にとってはぴったりの会社。
ドラッグストアという性質上、夜まで営業している店舗もあるので、営業時間が内外店舗に配属されると生活リズムは安定しません。
薬局長レベルになると、まだまだサービス残業がある店舗も多く、希望の休みが通らないことも。
休日に店舗から連絡があることも多いです。
ノルマについて
上でも説明しましたが、マツモトキヨシは法令遵守に力をいれています。
数年前までは、パワハラなどといった職場環境に悩みを持つ薬剤師も多かったようですが、近年では上司を役職名ではなく「さん」付けで呼ぶなどの取り組みを行っています。
労働組合もしっかり機能しているので、厳しいノルマは少なくなっている傾向です。
マツキヨで働く薬剤師の仕事について
マツモトキヨシは全国に点在し、門前薬局やドラッグストア併設店といったさまざまな店舗形態があります。
調剤併設店に配属されると業務は調剤だけではなく、売り場にも出でてOTC医薬品や日用雑貨を扱うことがあります。
売り場では、一般用医薬品や日用品雑貨の対応も求められるので、幅広い知識を身に着けることができます。
また能力次第で本社勤務も可能。
本社では教育担当、人事、エリマネといった仕事があります。
上司との面談では、今後のきゅありあプランについて話す機会があるので、目的をもって業務をこなしていけば、本社から声がかかることもあります。
マツキヨの研修制度について
マツキヨは集合研修が用意されており、学ぶ機会は多いです、具体的には、接客や経営的な研修があり、他社でも通じる研修制度となっています。
薬剤師という資格に頼った能力だけなく、多角的な視点で物事を考えられるようなキャリアアッププランがあり、マツモトキヨシの研修は大手ならではの強みでもあります。
また上司との面談では今後のキャリアをどうしていきたいかなどの話合いにより、具体的なアドバイスによってどうすればいいかを確認してくれます。
自分のがんばり次第で希望のポストや部署に行くことができるためキャリアアップは自分のがんばりに反映されます。
マツキヨの福利厚生について
マツモトキヨシの福利厚生は以下の通り。
マツキヨの福利厚生
- 健康保険
- 厚生年金保険
- 雇用保険
- 労災保険
- 薬剤師賠償責任保険(会社負担)
- 従業員買物割引制度
- 薬剤師借上社宅
- 転勤借上社宅
- 企業型確定拠出年金(DC)
- 処方せん調剤負担金補助制度
- 労働組合員対象の制度
薬剤師借上住宅
入社時に、規定に該当する薬剤師へ住宅を会社が用意してくれます。
家賃の負担額は、実質1万円です。
転勤借上社宅
会社から転勤を伴う店舗異動があった場合、マツモトキヨシが社宅を用意してくれます。
薬剤師借り上げ住宅とは異なり、本人が家賃費用を負担することはありません。
特別勤務手当として最大5万円がゲットできます。
従業員買物割引制度
マツキヨでは従業員専用の買いものカードを作成します。
店頭価格の10%オフで商品を購入することができる制度です。
企業型確定拠出年金(DC)
マツモトキヨシが掛金を毎月積み立てしてくれる制度です。その費用を自分で運用します。
マツモトキヨシが拠出した金額に、自分でプラスして費用を出して運用することも可能。
引き出しは60歳以降で、そのお金を退職金か年金として受け取ります。
処方せん調剤負担金補助制度
マツモトキヨシグループ健康保険組合が、マツモトキヨシの調剤薬局をあなたのとその家族(被扶養者)が利用した場合、払った費用の1割を給料に還元してくれる制度です。
女性の働きやすさ
マツキヨでは女性の働きやすさにおいても力を入れています。
マツキヨの女性の働きやすさの取り組み
- マタニティーママ支援
- 育児休業制度
- 育児短時間勤務制度
マツモトキヨシでは女性社員が積極的に育休を取れる環境が整っています。
時短で働いている人も多く、基本的には早番となり残業はほとんどなく、シフトも優先してくれるので子育てがしやすいです。
小学校6年生まで時短勤務ができるのは業界としてもとても珍しいので、マツモトキヨシで働く女性にとってはとてもプラスになるポイントではないでしょうか?
会社としても女性の管理者比率をあげるために、女性薬局長を積極的に増やしています。
年収や待遇に男女差はなく、平等に評価してくれる会社です。
就職説明会など行くと分かるのですが、説明してくれる先輩社員や面接官も女性といった感じで、会社的に女性の方が多いかなといいたイメージです。
まとめ
マツキヨは業界トップクラスの年収だということが分かりました。
ドラッグストアはたいへんというイメージがあるのですが、コンプライアンス等がしっかりと整備され昔と比べてだいぶ働きやすくなりました。