- 薬剤師のコストコって給料いいの?
- コストコの面接ってどんな感じ?
全国に点在するコストコは調剤薬局を併設しており、基本的には調剤業務中心です。
コストコの月収は50万円を超え、労働環境はしっかりしているのでとても働きやすいのが大きなメリット。
しかし、薬局業務外の仕事も任されることがあるので、調剤スキルを高めたいと考える薬剤師の方はデメリットでもあります。
今回は、そんなコストコで働く薬剤師の仕事について詳しく解説していきますので、最後まで是非ご覧ください。
コストコについてくわしく解説
コストコは、品質の高いブランド商品をできる限り価格を抑えた状態で提供する完全会員制の倉庫型店舗です。
1976年にカリフォルニア州サンディエゴにある飛行機の格納庫を改造してコストコがスタート。
最初は「プライスクラブ」という名前でした。
1999年8月30日には、コストコホールセールコーポレーションに社名を変更し、アメリカのナスダックに上場します。
本社はワシントン州イサクア、コストコジャパンの本社は千葉県木更津市。
日本のコストコは31店舗あり、すべての店舗に調剤薬局が併設しています。
巨大な倉庫というだけあって、お店の中はかなり広いです。
そんな巨大倉庫で販売されている商品は・・・・。
トータルすると約5,000点以上の品揃えです。
コストコで働く薬剤師の年収
まずはコストコで働いている薬剤師の年収から紹介します。
年収はかなり高いので転職するにはかなりお勧めの会社です。
コストコで正社員として働く薬剤師の年収
雇用形態 | 時給 | 残業(時間外勤務) 休日勤務時給 | 深夜時給22時以降 (深夜割増含む) |
---|---|---|---|
正社員 | 2,900円 | 3,915円 | 3,625円 |
1000時間毎に50円昇給し、最高3,300円まで昇給します。
休日勤務時給とは、国民の祝日に勤務した際の時給。
土日は含まれませんが、かなり高めの金額に設定されていますね。
1日の休憩時間のうち最高30分まで給与が支払われ、労働時間は9:30~21:30の内8.5時間拘束。
シフト制となっており、週40時間働きます。
時給2,900円で週40時間働くと、月収は50万円を超える計算に!
残業や休日勤務をすると月収は60万円近くになります!
コストコでパートとして働く薬剤師の年収
雇用形態 | 時給 | 残業(時間外勤務) 休日勤務時給 | 深夜時給22時以降 (深夜割増含む) |
---|---|---|---|
パート | 2,900円 | 3,915円 | 3,625円 |
コストコでパート薬剤師としても働くことが出来ます。
正社員薬剤師と同様に、1000時間毎に50円昇給し最高3,300円まで昇給。
休日勤務時給や、1日の休憩時間のうち最高30分まで給与が支払われる制度は正社員と変わりません。
正社員と違う点は、週20時間以上30時間以内のシフト制という点が異なります。
仮に時給2,900円で週30時間働いたとすると、月収は35万円を超える計算に!
パートとして働くのも全然ありですね!
管理薬剤師として働くなら注意が必要
コストコで働く正社員やパートの薬剤師は時給制ということは説明しました。
しかし、管理薬剤師として働くなら年俸制となってくるので注意が必要です。
管理薬剤師の年棒は700万円を超えるので、かなり高額な金額となっています。
さらに昇進して本社勤務となった場合には、「オペレーション部薬局部門マネージャー」という役職が用意され、各倉庫店における薬局マネージャーの指導教育などを行います。
かなりの上級職だとは思いますが、頑張り次第で年収800万円を狙えるのは、稼ぎたい薬剤師にとっては魅力的な仕事ですね。
コストコの労働環境は?仕事はきつい?
日本国内のコストコ31店舗すべてに調剤薬局があるので、調剤業務を行いつつヘルスケア商品売り場の品出しをしたりします。
薬剤師は基本的に常駐しており、店舗によっては3,4人体制で売り場を管理。
平日の比較的空いている日や、開店朝いちばんは一人調剤を行うこともあります。
残業や休みについて
コストコ全体の傾向として、残業は基本的にありません。
夏休みや連休、クリスマス、年末年始は例外で残業が発生する可能性があります。
コストコはアメリカ企業で残業に対する考えはしっかりしており、残業した分までちゃんと賃金が支払われます。
年間休日は120日。
完全週休2日制なのでしっかり休むことが出来ます。
調剤薬局やドラッグストアの108日という年間休日と比較すると、コストコはプライベートを充実させたい薬剤師向けの職場になります。
ノルマについて
コストコで働く薬剤師の仕事は調剤業務がメイン。
コストコはお客さんが大きなカートを押して、大きな棚からどんどん商品を入れていく販売形態です。
ドラッグストアのように、売り場で声掛けをして商品をおすすめするようなことは無いのでノルマを課せられることはありません。
コストコの面接について
コストコの面接は、これまで薬剤師としての仕事の取り組みや成果を具体的に問われます。
「人間性」という書類だけでは見えてこない部分も大きく評価され、とくに即戦力となる人材は大きなアドバンテージとなっています。
事前にしっかり対策することをおすすめします。
コストコの社風
コストコは、アメリカに本社を置く外資系です。
社風の特徴としては「オープンでフラット」な環境で、年齢や役職に関係なく互いを「名前」で呼ぶ文化があります。
コストコの社風に合う人にはとても働きやすい環境ですが、合わない人にはとことん合わない会社というのがコストコで働いたことがある人の評価。
男女の比率は半々となっており、「機会均等主義」を掲げ、性別や国籍、宗教、関係なく色んな人が仕事をしています。
女性が管理職になることも可能で、女性のみのプロフェッショルなネットワークグループがあり、従業員同士が助け合い、自己啓発が活発な職場となっています。
仕事選びには社風に合うかどうかがとても大事なポイントとなってくるので、「多様性」を受け入れられるかといった点が採用に大きく影響します。
コストコの選考について
コストコのは書類選考に合格した後、複数回にわたって面接がおこなわれるのが基本です。
1回のみの面接で内定に至ったという経験談もあるくらいなので、運が良ければその場で内定を得ることも。
書類選考に必要な提出物は履歴書と職務経歴書が基本ですが、本社勤務を希望するなら英文レジュメやレファレンスが必要な場合もあります。
書類選考から内定を得るまでに早くて1週間、遅くても2,3週間で結果が分かるので、選考はとてもスピーディーです。
コストコの面接内容について
コストコの面接では、「志望動機」「希望の職務」「自分の長所と短所」といった質問がよくされます。
自己分析をしっかりとおこない、自分の言葉で話せるように準備をすすめることが選考に通過する大きなポイントです。
コストコは、自分の意思で挑戦する「社内公募制」を採用。
自分で積極的にキャリアを積み上げていきます。
薬剤師は調剤だけでなく、ヘルスケア商品売り場も担当するので、事前に「どんな商品を取り扱いたいか」「将来どんなポジションにつきたいか」の答えを用意しておくことをおすすめします。
コストコのホームページをよく読み、文化や環境を理解することが内定の近道です。
コストコの研修制度について
コストコは食品や生活用品をはじめ、幅広い商材を取り扱っています。
どちらかというと、調剤薬局はオマケみたいな存在で、薬剤師に向けた研修は十分ではありません。
高度な医療を提供するというよりも、買い物ついでに薬を提供するといった利便性に特化しているからですね。
1店舗当たりの薬剤師が少ないことからも、大手のようにプログラムされた研修のなかでスキルを磨くというよりは、自分で勉強していく姿勢が求められます。
コストコの福利厚生は?
コストコの福利厚生
●超過勤務手当
●コストコメンバーシップカード
●401k (退職金としての確定拠出年金)
●メガネ・コンタクト購入クーポン
●補聴器クーポン、ファーマシークーポン
●通勤交通費(一部支給)
●健康保険組合の直営/契約保養施設
まとめ
コストコの薬剤師は年収が高めです。
しかし、企業文化をしっかり理解していないと、入社した時に後悔することもあります。
また、薬剤師向けの研修はあまり力を入れていないことから、スキルを高めるには自分で勉強する必要がありますね。